みなさんこんにちは👋
「福岡市早良区の美容室で働く美容師」田中です。
年齢を重ねるにつれて、深刻な髪の毛のお悩みに「薄毛」があります。
最近では男性だけでなく、女性の方も年々増加しているようです。
「薄毛」とは髪の毛の量が減って地肌がうっすら見えてしまう状態のことを言います。
「薄毛」といっても、2つのパターンがあります。
本数は変わらずに、毛が痩せ細る、ハリ・コシがなくなってしまうパターン
髪の毛自体が抜けて本数そのものが減ってしまうパターン
女性の方は、毛が痩せ細っていくパターンで薄毛に悩んでいる方が多く、
男性の方は、本数そのものが抜けて薄毛に見えてしまっている方が多いような気がします。
薄毛の原因といっても、一つではなく遺伝的なもの、生活習慣、ストレスによるホルモンバランスの変化などいわれています。
女性の方は、年齢を重ねるにつれ「女性ホルモンのバランスの変化」(エストロゲンの減少)により、毛が痩せ細ってきて薄毛にみえてしまうといわれています。
男性型の脱毛症のように、生え際や頭頂部周りなど、特定の部分から後退していくのとは違い、髪の毛全体的に均等に抜けていくような特徴があります。
女性の薄毛の種類
①びまん性脱毛症 | 髪が全体的に薄くなる。 生え際が後退するのではなく、脱毛の境界がはっきりしない事が特徴。 原因は老化、ストレス、ダイエット・・・・ |
②分娩後脱毛症 | 出産後のホルモンバランスの変化で髪が薄くなる。 女性が出産後に髪の毛がぬけやすくなることは正常です。 妊娠中の女性は女性ホルモンの働きが活発になる為、抜け毛が減少しますが、 出産後は正常に戻る為、毛が抜けやすくなる傾向がある。 |
③牽引性脱毛症 | 髪を引っ張り続けることによって髪が抜ける。
繰り返し髪の毛を結んでいたり、長時間、頭皮に強い負荷をかけていることで |
④FAGA | 女性の男性型脱毛症
頭頂部の広い範囲が薄毛となり、後頭部の毛は薄くならないという特徴があります。 |
薄毛の原因
ここであげた代表的な薄毛の種類の特徴的な原因は、
女性ホルモンの分泌の低下
日常のストレス
頭皮の血流低下
過度なダイエット
「遺伝的な要因」と「円形脱毛症」は例外として、誰にでも当てはまる事が薄毛の原因と言われています。
そうはいっても、
薄毛の原因というのは「加齢」や「ストレス」だけなのでしょうか?
中には薄毛の原因として「病気」や「薬の副作用」なんかもありますので、「急に抜け毛が増えた」「髪質が変わった」なんて方は、一度医師にご相談してみる事もよいかと思います。
経験上、お客様のなかには
甲状腺の病気
貧血
膠原病
の症状がある方で「急に髪質が変わった」「抜け毛が増えた」という方もおられます。
最近では「コロナの副作用で抜け毛が増えた」という事例が、世界でもあるみたいですが
個人的には「極度のストレス」「抗生剤の副作用」ではないかと疑っています。
(脱毛症の事例が分母に対して少なすぎるので。実際はどうなんでしょうねぇ??)
現時点での薄毛の治療法
現時点では、薄毛治療として「発毛」といった特効薬的な治療方法は確立されていません。
例えば、毛根を移植して増殖させる再生医療分野の研究が進んでおりますが、実用的になるのは、まだ先のお話のようです。
男性の薄毛の場合は、フィンペシア、プロペシアといった錠剤を服用して、男性ホルモンを抑制することや、女性ホルモンの「エストロゲン」を注射したりと「発毛」に関していえば可能性はありますが、
身体的なダメージ、副作用もあるので、なかなか難しいところです。
具体的には「ミノキシジル」など、血管拡張をさせて頭皮の血流を促進させて、毛包内領域の細胞を活性化させるものもありますが、それも副作用がありますので悩ましいところです。
つまり現状では「今ある髪の毛の状態をいかに維持するのか」といった「予防医学的」な方法が必要となります。
薄毛を進行させない予防
ストレスをためない。
髪によい食事を意識する。
髪や頭皮にストレスをあたえない。
適度な運動を行う。
育毛剤を使用する。
しっかり睡眠をとる。
なかなか習慣とするには、時間がかかるかと思いますが意識していくことで、薄毛の進行を遅らせる事ができるかと思います。
今後の薄毛治療の可能性
現状では、薄毛の予防としてストレスフリーな生活を習慣づける事が必要ですが、毛髪科学の研究もすすんでいます。
「毛包」をつくる幹細胞が「毛母」ではなく、別の領域にあり、その細胞を活性化させれば、新たに「毛包」ができて「新しい髪の毛が伸びるのでは?」という研究もすすめられています。
その細胞を活性化させる方法が確立できれば、薄毛の改善もできるという事になるようです。
それは遠くない未来のような気がしますけどね。。