「頭皮を痛めないで白髪染めをしたい」という方の中には「ヘナで染める」
という選択をされている方も多いのではないでしょうか?
100%ヘナは「白髪染め」というイメージをお持ちの方が大半かと思いますが、
ヘナの特徴としては「ヘアトリートメント」としても凄く効果があります。
目次
ヘナをすると髪の毛が綺麗になる理由
本来のヘナの目的は「ヘアケア」です。ヘナのもつ脱脂効果・疏水効果で頭皮の余計な皮脂をとり清潔にしていきます。
髪の毛については毛の中のダメージホール(穴ぼこ)にはいって、そこを補強します。
ダメージしている髪の毛は、米粒が外にでて米と米のすきまがスカスカ状態ですので、
そこに「ヘナの粒子」がはいりこんで絡みつくイメージです。
「白い米」の代わりに「お赤飯」が入る感じですねw
通常のヘアトリートメントであれば、低分子の物質が髪の内部にはいって
反応させて髪内部のバランスをとったり、
キューティクルに高分子の皮膜をはって髪の毛を守っていくものですが、
ヘナの場合は「毛髪内部の隙間を穴埋め」している感じす。
なので「修復」というよりも「補強」というイメージです。
ヘナをした事がある方はご存知でかと思いますが、ヘナをすると髪の毛が「キュッ」となって引き締まった感じがします。
それが「疏水効果」と呼ばれるものです。
傷んだ髪の毛は「親水性」=「水を含みやすい性質」に変化していきますので、
「疎水性」=「水を弾く性質」に変化させていきます。
髪の毛を引き締める事によって、髪に艶がでたり、髪にハリコシがでたりするので
「ヘナをすると髪の毛が綺麗になる」というのは、そういった理由からです。
実際にヘアカラーでどのように使用するのか?
お店によって様々かと思いますが、当店ではメインの白髪を染める目的ではあまり使用していません。
使用する場合は、このようなケースの場合のみです。
・特に頭皮が敏感でカラー剤だと反応が出てしまう方
・白髪の分量が少ない方
お店によっては「インディゴ」を混ぜて調合して、使用するケースもありますがそもそも「インディゴ」自体に反応する方も多いですし、お客様の求められるカラー剤のような色味は「100%ヘナ」には無理ですので、そういった場合はアロマヘナを使用しています。
では、いつ使うのか?なんですけども
ヘナのもつ「トリートメント効果」に着目して、すでに「明るく染まって色が抜けている箇所」につかっていきます。
髪質を選んだり、使用頻度や使い方を考えて使用しないとデメリットもあるヘナですが、
髪質の変化やヘアダメージで弱くなった毛に対して、すごくよい効果を発揮してくれます。